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介護施設の皆さまに感謝 [言葉の花束]


自分のことであるが、目の疲労感は全く取れず・・・(ーー;)
ピントを合わせるのに時間がかかる。
目を細めないとピントが合わせにくかったり。
PCもすぐに疲れるし、新聞や雑誌も読み辛く、頭痛までしてくる始末。
細かい作業や小さい文字を見ること以外には支障はないのだが、
思えば疲労感は何とはなしに身体全体にあるような気もする。

眼科で診てもらった。
乱視もあるとのこと。
眼鏡をかけた方がいい限界に来てるとも言われた。

あいや~眼鏡かぁ・・・

眼鏡をかけることには抵抗感がある。かなり。
かけることで頭痛が起こりそうなくらい。^^;
うーーむ、どうしよう・・・

歯医者にも行った。半年毎の定期検診。
歯石を取り除いてもらうなど、歯の大掃除。
そこで歯医者さんに言われたことにちょっとびっくり。

「身体が疲れてないですか?それか睡眠不足かも?」

ドキッとした。
言われた時は口を開けた状態だったので喋れなかったが、治療が終わってから先生に聞いてみた。
「歯で身体が疲れてるとか睡眠不足とかがわかるんですか~?」
「歯じゃなくて、舌でわかるんです。
 疲れたり睡眠不足だったりすると、舌は少し膨張するんですよ。
 舌が膨張すると、その両側が歯に当たって色が変わるから。だからそうじゃないかなって。
 サインのようなものですけどね。気をつけて下さいね。」

へぇ~~そうなんだ・・・
やっぱり疲れてるのかなぁ・・・
疲れるようなこと、なんもしてないけど。。。^^;

  

  

さてさて話は変わって・・・

土曜日、鎌倉の叔母から電話がかかってきた。

「こないだは来てくれてありがとう。
 あんまり話ができなかったから、心配してるんじゃないかと思って。
 おばさんは大丈夫だからね。へこんだりしてないからね。」

叔母はそう言った。
でも、叔母がそういうことを言えば言うほど私は心が痛む。
叔母が強がりでもなく、そういう境地に至るまでには、どれほどの心の整理をしてきたか・・・
それを思うと私の方が泣きそうになる。

大変な介護や認知症の方の介護は、経験した人にしかわからないものがあると思う。
それはうつ病の人との関わりでも同じようなことが言えると私は思う。

  

亡くなった叔父は叔母のことをとても可愛がっていた。
と同時にとっても厳しくもあったそうだ。
手抜きをすることを嫌ったそうだ。
そして自分自身にも厳しい人だったそうだ。

会話が多くて、とにかく私には仲良し夫婦にしか見えなかったが、叔母に言わせると、
お互いが相手から文句を言われないよう、後ろ指を差されないよう頑張って頑張って、しんどかったと。
二人にとっては戦いのような、勝負のような何かがあったのかもしれない。

朝食にしても、叔父の希望で、365日違うメニューを用意したという叔母。
叔父が気持ち良く過ごせるように家事を完璧にこなし、叔父のために一生懸命やってきた。
叔父は叔父で、精一杯働いて、限界を感じる75歳まで働いて、ガッポリ稼いできた。
 

叔父が仕事を引退した後、叔母は「もうそんなに頑張るのはお互いやめにしない?」と提案したそうだ。

が、パーキンソン病や認知症で世話が大変になり、叔母はまた頑張るしかなかった。
認知症のため、時に叔母のことがわからなくなったり、暴言を吐かれたり、乱暴なことをされても頑張った。
叔父自身も生活すること、生きることに頑張った。

叔母はずっと自宅で叔父の世話をするつもりでいた。
バリアフリーの生活スペースを増築して、エレベーターまで付けて生活をしていた。
私が遊びに行った時には看護師さんが来て入浴介助などをしてくれた。
バリアフリーのスペースはとてもゆったりとしていて、浴室も広く、
こんな浴室なら介助がしやすいだろうなぁ~と思った。
叔母は、そうやって訪看さんやお手伝いさんの力を借りながら、そこでずっと一緒にいようと思っていた。
  
が、主治医がそれを止めた。ある日の診察時に。「もう自宅での介護は無理です!」と。

事実、後から聞けば、家の中でもいろんなことが起き、警備会社やお巡りさんのお世話になることも
あったそうなので、この時に主治医がよく言ってくれた!と私は思った。
あのまま続けていたなら、きっと叔母の方が倒れていたに違いないと思うから。

叔母は、この時はいきなり自分の半身をもぎ取られたような複雑な心境になったけれど、
叔父が亡くなり、お骨となりはしたけれど、自宅に戻ってきたことでは
「パパがやっと私の所に戻ってきてくれた。やっと私の半身が戻った。」と話した。
叔母にとって叔父は「私の一部、半身だ」と叔母は言った。

「今はお骨がそばにあるから大丈夫。
 でも四十九日が過ぎて名古屋のお寺に納骨をしたら、寂しくなるでしょうね、きっと。
 だからね、おじさんの骨を少しくすねてそばに置いておこうと思うの。ナイショよ。(笑)」
そんなことを叔母は話してくれた。

叔母は、それまで叔父の介護に関わってくれた人たちへの感謝も話した。
特に、最後に入所した介護施設のスタッフのことは、本当によくしてもらったと言っていた。
叔父自身が「ここは気に入ってる。」と言ったくらいだから、明るい声がけや楽しい雰囲気の中で、
手厚い介護を受けたのだろう。

病院で息を引き取った叔父を、叔母は自宅に連れて帰った。
どうしても自宅に連れて帰りたかったと言う。
そうして自宅で一晩を共に過ごした翌日、斎場へ連れて行く予定だったところ、
途中で介護施設に立ち寄ってほしいと言われ、立ち寄った。
そこでは思わぬ応対をされたそうだ。

施設に立ち寄り、ちょこっとお別れの挨拶を受けるだけかと思っていたら、そうではなかった。
叔父を、叔父が使ってた部屋のベッドに寝かせ、スタッフが皆代わる代わる
「Mさん、よく頑張りましたね・・・」「本当にお疲れさまでした。」
と、叔父の手や足をさすりながら声をかけ、お別れをしてくれたというのだ。

その光景にはとても感動した・・・と、一人息子である従兄弟が告別式の時に話してくれたが
叔母も「あそこの職員は皆とても志が高くて、いつも本当によくしてくれる」と普段から信頼し、褒めていた。
そして叔父が亡くなった後も、心から感謝をしていた。
こういった施設のスタッフさんには頭の下がる思いである。
本当に感謝だ。

見る目の厳しい叔母が感心するくらいだから、かなりのものだと思われ。
もう少し強く言って、私も叔父さんに会いに施設に行って様子を見とけばよかった・・・と思った。

  

「おじさんは一生懸命やりたいことをやって、やり切ってアチラへ逝ったと思うの。
 おばさんも、施設に入れてよかったのかしら・・・、胃ろうにしてよかったんだろうか・・・っていう
 問いかけはこれからもずっと続くんだろうけど、それには答えは出ないと思う。
 どんな時でも、やれることはやってきたから・・・
 だから、お骨に向かって『パパ、どうよ、参ったか!』って言ってやったわよ。(笑)」

本当に叔父は生き切ったんだと思う。
そして叔母もよく頑張ったと思う。
本当に本当にお疲れさまでした。

「納骨まではおじさんもここにいるから、それまでに一度いらっしゃいね。」

最後に叔母はこう言って、電話を切った。
また行くからね、叔母さん!

 

私は二人の言葉を思い出す。
私の結婚話が進んでいた頃に、「結婚」について二人が言った言葉だ。

叔父曰く 「恋愛時代は向き合ってても、結婚とは二人が同じ方向を向くことだ。」 
叔母曰く 「結婚ていうのは、狸と狐の化かし合いよ!^^v」 と。

狸がいなくなったあとの狐はどう生きるのか・・・
時々は遊びに行って、観察して見守っていこうと思う。。。
  
 


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しの

とてもチームワークのとれた施設なんでしょうね。とてもうちではそこまでできません。入所者が退所先で(もしくは体調を崩し救急搬送された先で)亡くなったとしてもうちでは職員間の秘密事項として処理されほとんどの場合利用者にまで伝えません。
やはり賛否両論あります。亡くなった事をお伝えしみんなでご冥福を祈りたいという人も居れば、香典など気を使う年寄りや、寂しさ・悲しさから不穏になる年よりも居ますから知らせない方がいいという人も居て、かと思えば
年よりは亡くなるのが前提だから一々かまっていられないなんて自分の都合中心の考えの方も・・・。
そんなこんなでお知らせしない方向になっているんだと思います。

でも、とっくにうちの施設から出ておられるのに生前はとても良くして頂いたからとわざわざ来てくださる家族も居て、そんな時はうれしさ半分、本当に自分は全力出して介護できていたかしら?といった反省の心半分の複雑な心境に駆られます。
素直に喜べるよう全力で介護にあたらないといけませんね。
by しの (2010-04-22 13:21) 

Peko

※しのさん、こんばんは。

叔父がお世話になった施設、建物は企業が寮として使ってたものを改築したもので、叔母は最初は気になってたようでしたが、日が経つにつれて叔母はとても皆さんに感謝するようになってました。信頼もしてました。

そうですね、叔母の話を聞く限り、お通夜にも来てくださってた様子をちらっと見る限りでは確かにチームワークもよさそうでした。

入所者さんが亡くなったことは、義母の老人ホームでも教えてもらえず、秘密事項となっているようです。
いろんな方がいらっしゃるので、お知らせしない方がベターだとの判断なのでしょうね。

叔父の場合も他の入所者さんに対して何か言われたのかどうかはわかりませんが
おそらくいろんな配慮をしつつ、最後まで手厚く心ある対応をしてくださったことには
叔母も従兄弟も感動し素直に心から喜んでいて、私も嬉しく思いました。

しのさんが受けられたご家族からの感謝の言葉・・・そういうのは本当に嬉しいですね。一番の励みにもなりますよね。
しのさんが反省なさるのは、それだけ責任もって心あるお仕事をされてるからだと思います。
叔母の言葉で言うなら、志が高いからだと思います。
しのさんのように夜勤のある施設勤務の方(義母のホームのスタッフさんたちも)には本当に頭の下がる思いです。

私も、利用者さんやご家族が喜んでくださって、私自身も素直に喜べるよう、微力ながら訪問ヘルパーとして心ある関わりをしていきたいと、
しのさんのコメントを読んで、改めてそう思いました。
どうもありがとう~♪
by Peko (2010-04-23 20:45) 

Peko

※ことのかさん、nice!をどうもありがとう♪
写真展、どうでしたか~?^^
by Peko (2010-04-23 20:47) 

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