相撲と赤い服のお話。 [気ままなヘルパー日誌]
お仕事でのお話です。
【 相撲 】
先日、脳性麻痺のご主人の通院介助で
92歳の先生が現役でやってらっしゃるクリニックへ行った時のこと。 (過去記事参照)
左腕のレントゲンを1ヶ月振りに撮ってみたけど
まだまだ良くなってないってことで
腕にはまた半月版のギプスみたいなものと包帯がまかれた。
看護師さんに手当てをしてもらってる間、
ご主人は先生としばし談笑しようと、話を振ってみた。
「先生は何のスポーツが好きですか?」
看護師さんが先生の耳元で繰り返し伝えてくれたそのあとで
「私はスポーツはどれもあまり好きではないな。」 と先生。^^;
「相撲も見たりされませんか?」
「うーん・・・たまに見たりはするけど
今の相撲はモンゴルとロシア兵ばっかりでおもしろくない。」
若い看護師さんと私は思わず顔を見合わせて ヽ(。_゜)ノ へぇっ???
「先生、ロシア兵・・・兵って・・・^^;」
ロシア人のお相撲さんを兵隊さんにしてどうする!?(爆)
先生にとっちゃ、戦争でなくてもたとえスポーツでも
対戦相手はみんな「兵」になるのか・・・^^;
なんだかちょっとしたツボにはまってしまった私と看護師さんであった。。。(笑)
【 赤い服 】
統合失調症のおばあちゃま。
この日は朝から少し不安定な状態が続いているとのこと。
なので、無理をしないで様子を見ながらできることをやってほしい、
できたら着てるものを全部取り替えて洗濯してほしい・・・
と息子さんから言われ、息子さんはお出かけになった。
朝、たっぷり散歩もさせたから、本人が行きたいって言い出さなければ
散歩にも行かなくてもいいとも言われた。
不安が強いので、何度も息子さんの所在を尋ねるおばあちゃま。
その度にそばに行って説明する。
「お買い物に行かれましたよ~。4時までには帰ってこられますからね。」
時計が読めるので、それでしばらくは納得してもらえる。
「すぐに帰ってきますよ~。」
などとは決して言ってはならない。
そんな言い方をしようものなら
「すぐに帰ってくるって言ったのに、帰ってこないじゃないかーー!!」
と、益々不安が強くなってしまうから。
そんなおばあちゃまの様子を見ながら、さっさとお洗濯を済まそうと思った。
きれいな藤色のレースのカーディガン、ブラウス、肌着、スカートに靴下・・・
着てるものを脱いでもらって、温タオルで身体を拭き、着替えをしてもらう。
んがっっっ・・・
どのブラウスやTシャツを持っていっても嫌だとおっしゃって、ご機嫌斜め。^^;
スカートはお気に入りのが決まっていて、同じものが2枚あるから
交互に着てもらえばいいんだけど、この日は上に着るものが決まらない。
「赤いの着る!!赤いの!!!」
と何度もおっしゃるので、ちょっとでも赤いものを探して持っていくんだけど、どれもだめ。
困り果てて
「○○さんが着たい赤いのがどこにあるのかわからないの。
ごめんね~~~どうしよう・・・」 と言うと、
「しょうがないなぁ~~もうこれでいいよ。」
と、白いTシャツでいいと言ってくれたおばあちゃま。
「ありがとぉ~~~!!
赤いのがわからなくて、ごめんね~。
お兄さん(息子さん)が帰ってきたら教えてもらうからね、ごめんね・・・。」
やっと白いTシャツで落ち着いてくれたので
さっき脱いだものを洗濯機に加えて回した。
すると今度は大きな声で 「どっか行くーー!!」 とおばあちゃま。
「外へ行くーー!!早くしてーー!!」 と、外出を急かすおばあちゃま。^^;
大急ぎで支度をして、車椅子でのお散歩に出かけた私たち。
でもやっぱり赤いのじゃないから、どうしても洋服が気になるご様子のおばあちゃま。
何度もTシャツを触ってみたり、ご自分の腕を撫でてみたりのおばあちゃまだった。
手間取った分、いつもより早く切り上げないといけないな・・・と思っていたら
おばあちゃま、途中でトイレに行きたいから家に帰ると言ってくれて
内心 ( ´o`)п< <(ホ) (笑)
急いで帰宅し、おトイレでスッキリ、セ~~フ♪^^v
それからはご機嫌も良くなって、お洗濯を含めたサービスも順調に済ますことができた。
終了時間少し前に息子さんが帰宅。
早速聞いてみた。
「着替えをしてもらおうと思ったら、どれを出してもだめで
“赤いの”を着る・・・っておっしゃったんですけど、
その“赤いの”っていうのがわからなくて・・・すみません~^^;
どの服のことですかねぇ・・・
お兄さん、心当たりありませんか?」
「あ~~“赤いの”ってね、今日着てたアレだよ。
アレのこと、時々“赤いの”って言うんだよね~。」
「アレって・・・^^; ひょっとして藤色のカーディガン・・・で す か ???」
「そうそうそれ。(笑)
最近どういうわけか、毎日アレばっかり着たがるんだよね~~(^^ゞ」
「アレ、今日お洗濯しちゃいましたけど、よかったですか~? 大丈夫ですか?^^;」
「洗濯してくれて助かったよ。俺が脱がそうとしても、怒って脱いでくれないから
なかなか洗えなかったんだよね・・・よかったよ、洗ってくれて。」
そう言われて、ホッとした。^^;
ん~~でもでも・・・
そういう情報は、教えておくれよぉ~~お兄さん!!^^;
“赤いの” が、藤色のカーディガンのことだったとはぁ~~~
お釈迦さまでも気が付くまい。。。 (ー"ー;)
ロシア兵ですか・・・凄い発想と言うか
頭の中に軍隊生活の頃の思いが刷り込まれているのでしょうね。
日本の乃木さんにも頑張って欲しいものですね。
>お釈迦さまでも気が付くまい。。。
凄く懐かしい表現ですが、
Pekoさんは常套句としてよく使われるのでしょうか?(笑)
by 敏 悌次 (2006-08-16 11:15)
※宝塚青年団さん、ありがとうございます♪
>頭の中に軍隊生活の頃の思いが刷り込まれているのでしょうね。
きっとそうなのでしょうね・・・
その時は思わずツボにはまってしまって看護師さんと笑ってしまいましたが
大変な時代を生き抜いてこられたことを思うと、
後になるにつれ、深い意味合いを感じてしまいますね。はい。
>お釈迦さまでも気が付くまい。。。
なんとなくメロディーと共に出てきた言葉でしたが
よくよく考えてみると、「お富さん」ですよね?(笑)
読んでくださる方の中に、どのくらいの方が知っておられるかは謎ですが
どうしてそんな言葉が浮かんできちゃったのかなぁ~~
なぁ~んてネ♪ (o^o^o)あはっ
by Peko (2006-08-17 11:08)
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