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火事で・・・ [気ままなヘルパー日誌]

   
入浴介助で入っていた利用者さん。80代男性。

何度か書いたことがある人なんだけど。
何度か火傷をして、視力の弱い奥様がお世話をしているというお宅。

「何が起こってもおかしくないお宅だ」
と以前書いたと思う。

腰痛がひどくなってからは入浴介助のお仕事はやめていたので、
このお宅のサービスも代わってもらっていた。

昨年12月、事業所へ立ち寄ったある時、スタッフから
この利用者さんが亡くなったことを聞かされた。

火事だったそうだ。
  
夕方出火し、住宅4棟を焼失したこの火事で、
火元宅の利用者さん(85)が全身にやけどを負って亡くなり
奥様(83)も顔などにやけどを負った。

時間からして夕飯の準備中だったのか
それともストーブが原因か、詳しいことはわからなかった。

同居の娘さんと孫娘もいて、隣には利用者さんの妹さん宅もあった。
妹さん宅は私が通っていた頃は改修工事をしていたのに・・・

何が起こってもおかしくない状況はわかっていたし
事実毎回いろんなことが起こっていたし
担当者にも毎回様子を伝えてはいたんだけれど
改善までには至らなかったということか・・・?

慣れ親しんだ習慣を変えるのは容易いことではない。
変えてもらうためにはかなり踏み込んで話をしなければならない。
灯油ストーブの上にやかんを置いて湯を沸かすのはやめましょうとか
カートリッジ式の灯油ストーブはやめて、電気かガスの暖房器具にしましょう~
などの話は何度も出ていた。
  
実際、娘さんが新しい電気の暖房器具を買ってきたらしいのだが
使い勝手が悪いからと、仕舞い込んでしまったということもあった。
何度話をしてもなかなか変えてもらえなかった。

ストーブの要らない暖かい季節になった時にはホッとしたものだ。

昨年腰を痛めて入浴介助のお仕事を代わってもらってからは
時々事業所で様子を聞かせてもらうくらいになっていた。

そのお宅でこんなことが起こってしまうとは・・・

現にこういうことが起こってしまうと、その危険性を少しでも感じた時には
もっともっと強く言わなくちゃいけなかったのかなぁ・・・と思ってしまう。
ご本人やご家族にも、ケアマネさんにも。

でも現場ではその日その時を無事に過ごすことで精一杯な状況。
難しいことではあるなぁ。。。

   

連日流れてくる痛ましい火事のニュースを聞くと
このお宅でのお二人のことを思い出して複雑な気持ちになる私です。。。

   

** 過去記事 ** 

  『ニューヨークへ行きましょう!!』

  『利用者さんが火傷!?』

  『またまた火傷!?』


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しの

主人の母も(主人がファンヒーターを買ってやったのですが)やっぱりストーブを使っていました。

お年寄りにとってはストーブはお湯を沸かしたり、餅を焼いたり、煮物を作ったりするものですもの、そう簡単に電機やファンヒーターに切り替える事はできません。
暖しか取れないなんて許されないんだと思います。

いっそ火鉢式のストーブの方が喜ばれたかもしれないって思いましたが、これまた高いんですわ。しかも部屋を暖めるのには不向きで・・・
ファンヒーターは帰省したとき私達が使ってました。

お年寄りは何でもかんでも身近に置く人が多く、しかも広告一枚でも捨てるのを嫌がる人って多いですよね。
よっぽど物のない時代に苦労してきたのか、買うお金がないから何でも取っておきたいのか・・・
体の動きの悪い人に限ってそういった傾向にあり部屋が雑然としてますもの、ほんと火事が怖いですよね。



by しの (2009-01-14 09:41) 

Peko

※しのさん、お義母さまもでしたか・・・
似たような方はかなりいらっしゃるかもしれませんね。
同じくこの利用者さん宅ではこの冬も替えてもらうことはできなかったようです。
おっしゃるようにこのお宅も、ストーブ周りに新聞や広告が散乱していたりと、かなり雑然としていました。
いろいろ悔やまれます。
火の元には本当に気をつけたいですね。
by Peko (2009-01-14 10:48) 

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